
トラの世界に足を踏み入れてから一度出場してみたいと思っていた「うつくしまトライアスロンinあいづ」・・・
ここ何年か夏の自転車活動の締めくくりは「ツールド妻有」でしたが、今年はあいにく日にちが重なってしまったため、FL妻有部隊の健闘を祈りつつ、春夏秋冬お世話になってる福島県を盛り上げるべく、磐梯山の麓で泳いで漕いで走ってきました。
今年で15回を迎える「うつくしまトライアスロン」は、スイム会場は猪苗代湖、バイクは猪苗代町から磐梯町を経て会津若松に至り、ランは会津大学のキャンパスを周回するオリンピックディスタンスで行われます。
特にバイクパートは交通規制して走る40kmのワンウェイコースとなっており、地元の理解と協力と多くのボランティアサポートがないと開催できないとてもありがたい大会です。
かつて「ウインドサーファー」と称していたころは、毎年夏に猪苗代湖でウィンド合宿していたので懐かしくもあり、まさかこの歳になってこの地でトライアスロンに参加するとは思ってなかったので感慨深いものがあります。
前日に受付を済ませ、1回目のトランジッション(T1)となる猪苗代湖の天神浜にバイクを預託して、会津若松にて宿泊。
翌朝5時に会津大学構内に入り、軽く2キロほど走ってウォーミングアップしました。
T2にラン関係(シューズ・帽子・ハンカチ・補給食)を預けて、スイムとバイクに必要なものを持ちバスに乗り込んで猪苗代湖へ向かいます。
バスが発車する寸前になって「あっ!! ウェットスーツ車に置いてきた〜」と叫んで補助席まで満員のバスを降りて行った人がいましたよ。
そういえば前回の南アルプスフルーツトライアスロンではウェットスーツを車に忘れた誰かさんもバイクで取に戻ってたっけ (^w^)
トランジッションが2箇所の場合は気を付けないといけませんね・・・
6時半ごろスイム会場に着き、バイクに空気を入れたり、ボトルをセットして準備します。
しかし9時10分のスタートまで時間があるので、ストレッチしたり、音楽を聴いたりしてリラックス。

8時から全員参加の開会式、競技説明会。
時間厳守が徹底された大会なのでこれに遅れるとペナルティが課せられれるルールです。

選手宣誓のあと、エアロビインストラクターのお姉さんらしき方がステージに上がり、大音響の中、全員でエアロビ体操。

なかなか粋なはからいですね〜
各自、スタート前に計測チップを付けて、入水チェックします。

前日は風が強くて白波が立つほどでしたが、レース当日は穏やかな凪。天気も良くてコンディションは最高です。水は少し冷たいですが、ウェット着てるし、競技が始まってしまうと水温なんて気にしてられないのであんまり関係ないですね。(笑)
遠浅なので岸から200mほど沖合がスタート地点。 それでも腰ぐらいの水深です。
9時10分 エアホーンが鳴り響き、老若男女約500名のトライアスリートが一斉にスタート。

激しい水中バトルが予想されたので、中盤から少し後ろあたりから泳ぎ始めます。
過去の経験からスタートで慌てると、心拍が上がりすぎてパニックになってしまうので、心の平静を保つように心がけて徐々に進んでいきます。
それでも前後左右、あらゆる方向に他の選手がいて、なかなか思うように泳げません。
海底の泥が巻き上がって視界は効きませんが、ちょうど同じぐらいのペースの人がいたので水中ドラフティングで後に付き、いい感じで進みます。
100mぐらい泳ぐと徐々に透明になってきました。 透明度は10mぐらいでしょうか
周りの人たちと何度もぶつかったり、ぶつけられたり、チョップやキック、足の裏をくすぐったり、くすぐられたり・・・(笑)
どうにか無事に1周目を終え、ブイを回って2周目へ
息継ぎの度に見える磐梯山の姿と太陽の光が射してキラキラと輝く湖底の美しさが、メンタル面での平静を保つのに役立ちました。
相変わらずプチバトルを繰り返しながら1.5kmのスイムを終え、上陸します。

既に半数ぐらいがスイムアップしちゃってますが、あわてずT1へ

ウェットを脱ぎ、ヘルメット、サングラス、シューズを履いてバイク乗車位置まで走ります。

最初はふらつくので慎重にハンドルを握り、徐々にスピードを上げます。何故かサイコンが衛星を拾わず、3キロぐらい計測せず...orz
一本道だし進行上なんら問題ないけど、ルートのログ取ろうと思っていたので残念〜
猪苗代町の広大な水田地帯貫く、農道を気持ちよく走っていきます。
青々と大きく伸びた稲・・・
民家の軒先では通過するたびに近所の方たちの暖かい声援・・・
ん? このシチュエーションなんか妻有に似てるな〜
ふと、今頃妻有の山間部を走っているだろうFL部隊に思いを巡らしてみました。
沿道ではおじいちゃん、おばあちゃん、あらん限りの声で「ガンバレ〜!!」と叫ぶ子供たち・・・
選手の安全を見守るボランティアの方・・・
みなさんホントにありがとう〜
「福島に元気を!」なんて思ってたけど、逆に元気もらってるのはこっちの方だなww
TTポジションなんで肘から先しか動かせないけど、できる限り沿道の左右に手を振り、声援に応えます。
磐越西線の踏切を降車して渡り、広域農道から県道7号線へ
若松方面は片側通行止めにして競技者専用道路となってます。
事前の案内看板設置や進入路の規制など、この日に向けての準備はどれほどは大変だったろうと思うとホント頭が下がります。
そんな県道はほぼ下り基調なのでトップギアでガッツリと行かせてもらいます。
サイコンは50〜60km/hで推移。
気持ちよく先行者をパスしていきますが、調子に乗って踏みすぎないように注意して脚を残します。
こまめに水分補給してきて1本目がなくなったので、2本目のボトルに交換しようとサドル後方に取り付けたゲージに手を回してみるとあるはずのボトルがない・・・
どこかの段差で落っことしちゃいました...orz
バイクパートで1箇所しかない給水所は過ぎてしまったし、残り10km我慢するしかないな〜とちょっと不安だったけど、ほどなく2つ目の踏切を渡り、ようやく会津大学のキャンパスが見えてきました。
ここまでで約1時間50分。
バイクをラックにかけて、T2でランシューズに履き替え、最後のランパートへ。
前回のような足の痙攣の予兆もなく、普通に走れば目標の3時間は切れるはず・・・
と思って走り出しますが、どうも脚が思うように進まない。
右脚の付け根に多少の違和感があるものの、それほど大きなダメージでもなく・・・

しかしなぜかスピードが上がらない。
次から次へと抜かされて、悔しいやら情けないやらで泣きたくなる・・・
気持ちではいつも通りの走りをしている感じなのに、一歩が前に出ません。

1.5kmおきにある給水所でドリンクと冷たいスポンジをもらい何度も頭から水をかぶる。

とにかくゴールまで行かなければ・・・
目標タイムに刻一刻と近づいている焦りと、思うように進まない脚にもどかしさを感じながら、最終ラップ。
サポート役のyukoさんから「もうすぐ3時間だよ〜」との声が聞こえます。
「わかってま〜すw」と応えるのが精一杯...(´ε`;)
ラストスパートもできず朦朧としながら、ようやくフィニシュゲートへ。
大会実行委員長が開会式で「最後はサングラスを外して笑ってゴールしてください。」と言っていたので仰せのとおりに、引き攣った笑いでブルーカーペットを走ります。
ゲート前では会津大学のチアリーディング部のお嬢さんたちが満面の笑顔で迎えてくれました。思わず近寄って一人ひとり握手してしまいそうになりましたが、そのままゴールへ。

3時間00分52秒・・・( ̄◇ ̄)

悔しい〜
トランジッションでのモタツキ、給水所でのレスト、突き詰めれば52秒なんていくらでも縮めることができたのですが、今となっては後の祭り・・・
これが今の実力であり、これがトライアスロンです。
でもまぁ、スイムもバイクも気持ちよく出来たし、両足が攣った前回の惨めなランではなく、遅いなりに出し切った感はあったので清々しい気持ちでした。
ゴール後は気持ちを切り替え、「うつくしまタベマスロンinあいづ」に参戦!

またまたスイカに福島産の桃や南郷トマト、ぶどうにバナナ、ガリガリ君・・・

上位入賞は間違いないはず・・・ヾ(~O~;)
ゴール直後の悔しい思いはどこへやら・・・
ひとしきり食べた後、今大会のゲスト選手、チームケンズの佐藤優香選手とツーショットで写真撮ってもらいました。

顔ちっちぇ〜、体細ぇ〜 この人のどこに世界のトップ選手と肩を並べて戦う力があるのか不思議ですww
どうか世界選手権 ガンバってくださ〜い。
その後、キャンパス内の学食で表彰式と出場者・地元の方、ボランティアが一同に会して交流パーティ。

地元町長や、議員さん、スポンサー、関係者の方の挨拶の後、乾杯とともにお待ちかねのパーティの始まり〜始まり〜
夏野菜たっぷりのカレーや会津名物ソースかつ丼、福島産のお米で作ったおにぎり、焼きそば、トマトにキュウリの1本漬けなど

ピントがボケてるけどこの夏野菜カレー マジでおいしかった〜 思わずお代わりしちゃいましたよ。
ゴール後にさんざん果物食べたけど、これはまた別腹で (;^ω^A
ゴール直後の悔しい思いはどこへやら・・・
「八重たん」のメッセージボードに福島への思いを書き込んで・・・リベンジを誓います。

皆さん〜!!
福島の農産物は超おいしいですよ〜!!
来年必ずまた来ます!
最後に・・・
大会関係者の方々、地元ボランティアの皆さん、暑い中、軒先で応援してくれた地元の皆さん、給水所で声をかけてくれた会津大学の学生さんたち・・・
多くの皆さんに支えられているこの大会は本当に素晴らしい大会だと思いました。
地元の理解と協力がなければ15年も続けて開催することはできないと思います。
風評被害に負けることなくガンバって福島を盛り上げていきましょう!
これからも「うつくしまふくしま」を応援していきますよ〜
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次回は是非大台突破を!
アフターパーティだけは行きたいですw
3時間の壁はなかなか越えられませんね〜
これまでは完走できれば・・・って感じでしが、今回のレースを終えて、もっとタイムアップを図らないと続ける意味がないな〜って思いました。
アフターパーティー 良かったですよ〜だから是非トラの門をくぐってください。