
夜の東北道をひたすら北上し、二本松ICから岳温泉へ
あだたらスキー場の駐車場で4時間ほど仮眠を取り、7時半行動開始。
まずは奥岳登山口から勢至平を経て、くろがね小屋を目指します。

烏川の橋を渡り、少し行くと傾斜のキツイ「旧道」と距離は長くなりますがユルイ「馬車道」コースの分岐点。
先行するベテランと思しき登山者は旧道へ進んでいきましたが、我々は迷わず馬車道へ・・・ f(^^;)

馬車道というだけあって、道幅は広く傾斜は緩く、落ち葉でフカフカの歩きやすい道でした。
マウンテンバイクでも来れちゃいそうな感じです。
絶え間なく吹く風が、木々を揺らしながら次から次へと色の落ちた葉を地面に落としていきます。
それでも時々、染まり遅れた赤や黄色の葉っぱ、真っ赤に光るナナカマドの実が青く澄んだ空に映え、私達の目を楽しませてくれました。

この写真じゃ、あんまりうまく伝わりませんね・・・ (;^ω^A
1時間ほど歩いて、勢至平に到着。

遠くに目指す安達太良山が見えますが、上部はすっかりガスの中。
強風がガスを吹き飛ばしてくれるといいのですが・・・
更に30分ほど歩くと、鼻を突く硫黄の臭い・・・ くろがね小屋が見えてきました。

近づいてみると、馬車ならぬジムニーが・・・

なるほど、くろがね小屋が通年営業できるのはこの馬車道を使って車で物資の運搬ができるからなんですね。
小屋で小休止しようと思ったのですが、清掃で忙しそうだったので、小屋の外で少しだけ補給。

温泉に入ることもできるようなので、今度は小屋泊まりで訪れてみたいです。
小屋の山側には温泉の源があり、麓の岳温泉はここから温泉を引いているそうです。
くろがね小屋を後にして、峰の辻、牛の背と順調に高度を稼ぎますが、辺りはすっかりガスの中。いまいちテンションがありません。

おまけに牛の背から稜線に出た途端ものすごい風・・・

風速20m/sは優に超えていると思われるほどの猛烈な風が吹いて、時々岩につかまらないと身体ごともっていかれそうな感じでした。
視界の利かない中、踏み跡を辿ってようやく安達太良山の山頂直下へ。

しかし、本当のピークはその更に上にあるのでした。
という訳で、ちょっとした岩場をよじ登り「乳首」と呼ばれる安達太良山の先端に到着!

これまで登った数々の山頂の中でも、心なしか満足度が高かったのはやはり・・・ヾ(-_-;)
山頂からは仙女平の分岐を経て一気にゴンドラリフト「あだたらエクスプレス」山頂駅まで駆け下ります。
900円払って一気に麓へワープ!!

すっかり色は落ちてしまいましたが、間もなく冬を迎えるあだたら高原の木々を眺め、雪が降ったらどんな景色が見えるのかな〜などと思いを巡らせていたら、あっという間に山麓駅に到着。
駅の改札に置いてあったパンフレットの紅葉の写真をみて思わず息をのみました。

この景色はやはり自分の目で見てみないと・・・
お手軽コースの割には変化に富んだ満足度の高い山行でした。




くろがね小屋は行きたい山小屋なんですよねー。
ワープできるのもポイント高し(笑)
くろがね小屋は通年営業してるんですね。
次回は冬季登山ですか?
往路全般でキツイな〜と思えるような登りはありませんでしたよ。馬車道ルートならくろがね小屋までは楽勝です。 残念ながらワープは11月中旬までしか使えないんですよww
>ミサトンさん
馬車道ルートはいいですね〜 ホントお気楽登山向きのコースです。
今回は一応冬季アタックの下見を兼ねてたんですが、稜線であの風は恐怖を感じるほどでした。条件が良くないとやっぱり怖いですね。