今シーズンの雪山総決算というわけで3月21〜22日 八ヶ岳連峰の最高峰「赤岳」にチャレンジしてきました。
低気圧もいい感じに抜けて、好天に恵まれた素晴らしい山行でした。

1日目 3月21日(金)
早朝の中央道をひた走り、諏訪南から美濃戸へ向かいます。
今回は事故渋滞巻き込まれることもなく時間通りに目的地へ到着できました。
八ヶ岳山荘で茅野市の山岳ガイドMさんと合流します。
Mさんは八ヶ岳をベースに一年を通していろいろな山へクライアントを案内するプロのガイドであり、長野県の遭対協メンバーとして数々の遭難者救助にあたっている頼もしい山の大ベテランでもあります。
昨年参加した長野県山岳総合センターの雪山講習のご縁で、今回、雪の赤岳をチャレンジにあたり、Mさんにガイドをお願いすることにしました。
装備を整え、美濃戸口から南沢ルートで本日の宿営地「行者小屋」を目指します。

Mさんにとっては庭みたいなもので、一般ルートではないようなところを通ってショートカットしたり、アイゼンなし歩行技術のコツなどを盛り込みながら案内してくれました。

どんよりと曇る空は青空を見せることはなく、絶え間なく雲が流れ、雪もチラホラ
もう春分だというのに山の中の樹林帯の中は真っ白です。

しばらく行くと、何やら四足の動物が・・・

ニホンカモシカでした。

Mさんによると「ニホンカモシカはウシ科なので、肉は美味いはずだ」とのこと。
でも特別天然記念物なので捕まえて食べたら処罰されてしまいます。^^;
特別天然記念物としての余裕なのか人を見ても逃げようとしないどころか、しばらく我々の横を一緒に歩いて、やがて森の中へと消えていきました。
歩き始めて3時間。
ようやく行者小屋とテン場が見えてきました。と同時に雲の合間から目指す山塊が薄っすらと姿を現します。


主峰「赤岳」は全容を見せませんでしたが、迫りくる壁のような山の姿を目の前に「明日あそこを登るのか〜」と思うとちょっと不安な気持ちに・・・
ひとまず、行者小屋に入り、暖を取ります。

ストーブやらコタツがあって極楽じゃ〜とマッタリしてたら・・・
「まだ2時だし、飲むにしても早すぎるから明日に備えてアイゼンワークの練習でもするか〜」とMさん
? (゚◇゚;)
というわけで、中岳クーロワールへ続く、沢伝いにアイゼンワークの練習ができそうな斜面を探して雪の中を彷徨。

12本の爪をしっかりと雪面に効かせて斜面を下りたり、登ったり・・・

明日のアタックに備えてしっかりと身に着けておかなければならない動作なのですが、朝早かったせいか怠いし、寒いし思うように出来なくて萎えました。
それでも1時間半ほど頑張って訓練終了。
疲れた体を引きずってお宿に戻り、今回も自炊による夕食。

スタミナつけて、明日に備えます。
疲れが限界に達し18時に撃沈。
2日目に続く・・・




いいな〜
ニホンカモシカをこんなに間近で見たのは初めてでした。
天然記念物ですが、貴重な植物の食害も問題になっているようで・・・
共生するのは難しいですね。