
七入〜御池間は夜間通行止めとなっているので、麓の駐車場に車中泊して待機。
7時の開門を待って御池駐車場までビュ〜ンとワープします。
標高が上がる度に周辺の雪の量が増していき、御池駐車場ではまだこんなに雪が残ってました。

比較のため、孤高のアルピニストさんにスケールになってもらいました。
準備を整え、7時30分。山頂目指して登山開始。
夏場は決められたルートや木道を通って行きますが、積雪の時期はほぼ直登ルートです。

気温が上がらないうちは、雪面が凍結していて結構滑りましたが、赤岳アタックで身に着けた歩行技術を駆使してノーアイゼンで登ってみました。
小一時間ほど急登斜面と格闘して広沢田代に到着。

夏場であれば、湿原を貫く木道を登山者は一列になって歩くのですが、木道はまだ1メートルほど雪の下。山頂を目指す登山者達が好き勝手なところを歩いていく光景はこの時期ならでは。
あまたのトレースの中から一番登りやすそうな斜面を見つけて、標高差100mの急登を詰めます。
写真ではわかりにくいですが、かなりの斜度。ズルっと滑ると確実に数十メートルは落ちます。^^;

まぁそれでも登りはなんとかなりますが、問題は下りですかね。
緊張を強いられる斜面を登りきると、熊沢田代に到達。

ようやく燧ケ岳の本丸が見えてきました。
一旦緩く下ってから、山頂までの最後の登りに向います。

夏でも雪渓が残る沢筋に沿って再び緊張の急登。

それにしても登ってる人の半分以上が、BCスキーヤーかスノーボーダー。燧ケ岳はバックカントリーの人気スポットなんですね。
ザックに装着して担いだり、ソールにシールを装着して摺り足で登ってます。一見大変そうですが、登ってしまえばあとは一気に滑り降りるだけ・・・
ちょっと羨ましくもありますが、滑り降りるならこっちにもアレがあるし・・・y(^ー^)
キツイ登りを終えてようやく燧ケ岳山頂に到着〜!!

真っ白な尾瀬沼と尾瀬ヶ原。その先に燧ケ岳と並ぶ尾瀬の雄、至仏山も良く見えました。

山頂直下の肩で、会津駒ヶ岳と遥かに越後の山々を眺めながら、カップラーメンで補給。
いつまでも眺めていたい景色ですが、下山開始です。
周りにいたスキーヤー・ボーダーが次々とドロップインしてあっという間に斜面を滑り降りていきます。こちらも『BC銀マット!』という飛び道具で斜面を滑り降りたい衝動に駆られますが、如何せん斜度がキツすぎて危険なので、少しずつ下りながら様子を見ます。
ようやくケツゾリできそうな斜度になったので、こちらもドロップイン!!

やっぱり下りはこうじゃなきゃ!!(笑)


あっという間に熊沢田代まで滑り下りちゃいました。

熊沢田代からの急斜面の下りを回避するため、選んだバリエーションルートが裏目に出て、結構しんどいトラバースを強いられ、ちょっとしたハプニングもありましたが、14時30分、無事御池駐車場に到着しました。
天気に恵まれ、気持ちの良い残雪期の山行でした。
燧ケ岳はこれで3度目になりますが、頂上から眺める尾瀬ヶ原はまだ歩いたことがありません。
至仏山も行ってみたいし・・・ 会津朝日岳なんてのも魅力的。
行ってみたいところばかり・・・ まだまだ山欲は尽きないな〜



